伊豫谷登士翁
( いよたに・としお )1947年京都府生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学外国語学部教授を経て、一橋大学院社会学部教授。グローバリゼーション・スタディーズ、移民研究専攻。著書『グローバリゼーションとは何か』(平凡社)『変貌する世界都市』(有斐閣)『グローバリゼーションと移民』(有信堂高文社)など、訳書に『グローバリゼーションの時代』(平凡社)などがある。
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急増する移民・難民、各地で台頭する自国中心主義や排外主義、そしてますます拡大する経済格差……。ヒトやモノ、カネ、情報の国境を越えた移動を基礎に飛躍的な発展を遂げたはずの現代世界で、いったい何が起きているのか。本書では、現代をグローバリゼーションの時代と捉え、国民国家や国民経済といった近代社会の前提とされてきた枠組みを、移動という視点から再検討していく。グローバリゼーションと国家との逆説的な関係を解きほぐし、現代世界の深層に鋭く迫る。
移動という経験
第1部 グローバリゼーションの時代(グローバリゼーションを学ぶ
移動と場所を問いなおす
グローバル資本と世界経済 ほか)
第2部 移動とは何か(移動のなかに住まう
難民が問題になるとき
「アジア」を問いなおす ほか)
第3部 場所の未来(境界からみる多文化共生
人の移動とコミュニティという場)
人の移動をどう考えるか
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