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ちくま新書

縄文と世界遺産

——人類史における普遍的価値を問う

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07472-0

Cコード

0221

整理番号

1646

2022/04/05

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

二〇二一年七月「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に加わった。日本列島に存在した「縄文文化」のうち、なぜ限られた地域の遺跡群が世界遺産に選ばれたのか。東北地方を研究対象とし、今回の世界遺産登録にも携わった考古学者が、海外にある同時代の世界遺産との比較などを通して「縄文」を新たな視点から読み解く。さらに、世界遺産というプロジェクトが体現する文化多様性の視点から、「縄文」の人類史における普遍的価値について考える。

目次

第1章 縄文を問い直す(問題の所在
縄文遺跡群と世界遺産
「縄文文化」を考える
「縄文文化」論に向けて)
第2章 先史遺跡と世界遺産(世界遺産のイメージ
世界遺産に選ばれるまでのプロセス
先史時代の遺跡を世界遺産にするということ
地下遺構と世界遺産
縄文遺跡群と景観
考古遺物と世界遺産)
第3章 世界の先史時代との比較(比較の視点
世界遺産一覧表における縄文遺跡群
西アジアとの比較
ヨーロッパとの比較
アメリカとの比較
東アジアとの比較)
第4章 縄文遺跡群と「縄文文化」(世界遺産と文化多様性
「縄文文化」の複層性と多様性
「北海道・北東北の縄文遺跡群」
過去の文化への眼差し)

著作者プロフィール

根岸洋

( ねぎし・よう )

1979年秋田県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。2002年、東京大学文学部卒業。2010年、東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻博士課程単位取得満期退学、同年博士(文学)取得。青森県教育庁文化財保護課文化財保護主事、国際教養大学助教・准教授を経て2021年より現職。著書に『東北地方北部における縄文/弥生移行期論』(雄山閣、2020年)、『紀元前一千年紀前半の気候変動期における縄文晩期社会システムの変容プロセス』(編著、2021年)ほか多数。

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