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ちくま新書

昭和史講義【戦後文化篇】(上)

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07496-6

Cコード

0221

整理番号

1665

2022/07/05

判型

新書判

ページ数

352

解説

内容紹介

これまで計7冊を刊行してきた『昭和史講義』シリーズの掉尾を飾る文化篇。上巻では、主に思想や運動、文芸を扱う。戦後文化については、これまでは戦後デモクラシーが強調され、アメリカの文化流入による大きな転換が指摘されることが多かった。だが、戦後昭和の歩みを見つめ直すと、戦前との連続性や、戦前への反省を受けての改良の側面も見られる。本シリーズの特長である、史料に基づく確かな実証性、そして特定のイデオロギーに偏らないバランスのとれた記述をめざし、第一線の研究者の力を結集して、これまでの類書にない戦後文化像を描き出したい(上・下巻同時刊行)。

目次

丸山眞男と橋川文三―昭和超国家主義論の転換
鶴見俊輔―『思想の科学』と転向研究
知識人と内閣調査室
福田恆存と保守思想
復興・成長の経済思想
戦後のベストセラー―読書ブームと名作ブーム
獅子文六と復興
石坂洋次郎―マルクス主義と民俗学の対立を生きる
石原慎太郎と太陽族
林房雄と三島由紀夫―日本「近代」への糺問者
社会派ミステリー―松本清張・水上勉
時代小説の再興―五味康祐と柴田錬三郎
有吉佐和子―戦後女性作家の肖像
小林秀雄―日本の戦後文化の重石
大宅壮一と戦後マスコミ
岡本太郎の芸術
沖縄文化
勤労青年の教養文化
全共闘運動―課題と遺産

著作者プロフィール

筒井清忠

( つつい・きよただ )

1948年生まれ。帝京大学文学部長・大学院文学研究科長。東京財団政策研究所主席研究員。専門は日本近現代史、歴史社会学。著書『昭和戦前期の政党政治』(ちくま新書)、『昭和史講義』『昭和史講義2』『昭和史講義3』『昭和史講義【軍人篇】』『昭和史講義【戦前文化人篇】』『昭和史講義【戦後篇】上・下』『明治史講義【人物篇】』(編著、ちくま新書)、『戦前日本のポピュリズム』(中公新書)、『近衛文麿』(岩波現代文庫)、『満州事変はなぜ起きたのか』(中公選書)、『帝都復興の時代』(中公文庫)、『石橋湛山』(中公叢書)など。

お詫びと訂正

2022年7月10日発行の『昭和史講義【戦後文化篇】(上)』(ちくま新書)第1刷に誤りがありました。
下記の通り訂正し、お詫び申し上げます。

263ページ・5行目の「猿取哲」のルビ
【誤】さるとりてつ  【正】さるとるてつ

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