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ちくま新書

中学受験の落とし穴

——受験する前に知っておきたいこと

高学歴親がハマりやすい! 子どもの将来の幸せどころか心身の不調など目の前のトラブルが続出。発達脳科学の視点から語る、家庭生活の重要性と脳の育ちの基本。

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07628-1

Cコード

0237

整理番号

1796

2024/06/05

判型

新書判

ページ数

192

解説

内容紹介

高学歴親がハマりやすい! 発達脳科学の視点から語る、受験を意識したらまず読むべき本。一生涯の幸せを保障する“頑丈な脳”は家庭生活でしか育めない。

?高学歴親がハマりやすい!
過熱する「中受」戦争は、時として親子の信頼関係を壊し、家庭の崩壊にもつながりかねない……。
子育てに潜むリスクを撃ち、子どもの正しい発達を促すには――
ベストセラー『高学歴親という病』『「発達障害」と間違われる子どもたち』著者の発達脳科学者が提言する
家庭生活の重要性と「脳の育ち」のキホン。

小学生~思春期の脳の発達で大切なこととは?
生活習慣が脳の土台をつくり、一生涯の幸せにつながる!

子どもの将来の幸せどころか、心身の不調、決裂する親子関係、入学後も続く苛烈な競争に疲弊……など目の前のトラブルが続出。
一生涯の幸せのために重要なのは、家庭生活でしか育めない“頑丈な脳”を作ること。
発達脳科学の視点から、受験を考える前に知っておくべきことをアドバイス。

目次

第1章 受験で壊れる子どもたち  
…受験で失敗しても人生終わりじゃない/かけた力とコストで親が落ち込まない/子どもが「目ざめる」タイミングはそれぞれ…
 
第2章 脳の育ちには順番がある  
…小学生の子どもの脳の発達段階/子どもの人生を誰がどう選択するのか/勉強は夜ではなく朝やろう/「こころの脳」で自分の思考と感情を整える/「こころの脳」が育たない中学受験とは…  

第3章 家庭でしかできない脳育て  
…宿題をやらせるのは親の仕事ではありません/読書感想文は書けなくてもいい?/ゲームと学びを差別しない/就寝時刻だけはゆずれない/「こころの脳」が育てば勉強も伸びる/子どもを信じて論理的に話す…

第4章 子育てのゴールはどこにあるか  
…思春期の反抗期は「こころの脳」が育った証/親からの絶対的信頼が強い武器になる/我が子の失敗時こそ、親の正念場/子どもたちのもつ自己解決力/利他思考の子どもたちがつくる未来…

終章 中学受験の「成功」「ざんねん」のリアル――[対談]中曽根陽子氏に聞く
…中学受験というレール/偏差値という偏見/煽る塾、煽られる親/受験と脳の発達段階の関係/受験で折れるか、入学後に折れるか/どこの学校に通うかよりも大事なこと…

著作者プロフィール

成田奈緒子

( なりた・なおこ )

成田 奈緒子(なりた・なおこ):小児科医・医学博士・公認心理師。文教大学教育学部教授。子育て支援事業「子育て科学アクシス」代表。 1987年神戸大学卒業後、米国ワシントン大学医学部や筑波大学基礎医学系で分子生物学・発生学・解剖学・脳科学の研究を行う。臨床医、研究者としての活動も続けながら、医療、心理、教育、福祉を融合した新しい子育て理論を展開している。著書に『「発達障害」と間違われる子どもたち』(青春出版社)、『高学歴親という病』(講談社)、『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』(共著、講談社)、『子どもの脳を発達させるペアレンティング・トレーニング』(共著、合同出版)など多数。

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