loading...

ちくま新書

「主体性」はなぜ伝わらないのか

「主体性」が伝わらないのは誰のせいだ!?

学生や若手社員は、自分に「主体性がある」と思っているのに、企業や上司は「ない」と感じている。なぜ認識がズレるのか。不幸なすれ違いの原因を究明する。

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07694-6

Cコード

0237

整理番号

1868

2025/07/08

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

「がんばっているのに上司が評価してくれない!」
「若手は言われたことしかしない!」

学生が考える自分自身に不足している能力と、企業採用担当者が考える学生に不足している能力には、ズレがあるのです。

ズレがもっとも大きいのは「主体性」です。

逆に、「業界に関する専門知識」や「語学力」については、学生が知識不足・能力不足を感じているのに、企業側はほとんど気にしていないようです。

目標が迷子の上司?
指示待ちする若手?
上手くいかない就活?
「主体性」が伝わらないのは誰のせいだ!?

目次

はじめに

序章 私たちに求められる主体性

第1章 主体性要求が止まらない
1 産業界は何を求めてきたのか
2 学生に求められるもの
3 時代によって変わる主体性

第2章 仕事で求められる主体性とは
1 主体性は必要か不要か
2 主体性の意味
3 激しい社会変化の影響
4 主体的に働くことのメリット

第3章 上司はなにを評価し、どう育成しているのか
1 なにが評価されているのか
2 主体性発揮の条件
3 いまの主体性育成の様子

第4章 大学が求める主体性
1 教育現場のキャッチコピー
2 大学における主体的な学修
3 大学入試でも主体性評価

第5章 主体性との関わり方
1 心の準備
2 主体性の意味を共有する
3 発信することでギャップを埋める
4 自分の仕事を面白くする

終章 求められすぎ社会で生きる

おわりに

著作者プロフィール

武藤浩子

( むとう・ひろこ )

武藤 浩子(むとう・ひろこ):早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。IT企業で長年勤務したのちに大学院に進学。東京大学高大接続研究開発センター特任助教等を経て、現在、早稲田大学大学総合研究センター次席研究員(研究院講師)。大学教育学会・奨励賞受賞(2021年度)。著書に『企業が求める〈主体性〉とは何か――教育と労働をつなぐ〈主体性〉言説の分析』(東信堂、2023年)、共著に『〈学ぶ学生〉の実像――大学教育の条件は何か』(勁草書房、2024年)などがある。

「ちくま新書」でいま人気の本

旅に出たくなる本