アーサー・ケストラー
( けすとらー,あーさー )1905-1983年。ハンガリー生まれ。作家、ジャーナリスト、科学哲学者。大学では自然科学を学ぶ。新聞特派員としてスペイン市民戦争に参加。その後、科学史・科学論の分野にも進出。著書に『ホロン革命』(工作舎)、『機械の中の幽霊』『偶然の本質』(以上、ちくま学芸文庫)などがある。
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円978-4-480-08217-6
0145
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1995/06/07
文庫判
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頁あらゆる生物、そして人間とその社会の現象は、上位のレベルから見れば「部分」であり、同時に下位のレベルに対しては「全体」であるという両面性をもっている。ケストラーは、これを『ホロン』と命名した。さて人間に目をやると、さまざまなレベルの『ホロン』からなる階層秩序が不安定で、欠陥を伴っているのはなぜだろうか。それは進化によるものではないのか。こうして、すべてを部分に還元する正統進化論の還元主義ではとらえられない、人間の創造性と病理が根源から解き明かされる。心理学、生物学、進化論のほか、人文・自然科学の豊富な知見をふまえた、現代の危機の診断書。
第1部 秩序(心理学の貧困
単語の鎖と言語の木
ホロン ほか)
第2部 生成(胚の戦略
進化―主題と変奏 ほか)
第3部 無秩序(人類の苦境
三つの脳
ユニークな種 ほか)
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