ロラン・バルト
( ばると,ろらん )1915~80年。記号のシステムとしてのテクスト分析により、それまでの批評言語を刷新し、現代思想にはかりしれない影響を与えたフランスの批評家。社会的神話学から出発し、記号学・テクスト性・モラリティの時代を経て、テクストの快楽の実践へと至った。交通事故により死去。
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ロラン・バルトは、その初期である1960年に研究的なエッセーを発表して以降、多くの映像評論を残した。『戦鑑ポチョムキン』『イワン雷帝』で知られるソビエトの映画監督エイゼンシュテインの作品のカットを通して映画における意味形成性を論じた「第三の意味」、映像についての記号学的枠組みを構想する「映画における意味作用の問題」をはじめとする映画・映像論、またロベール・ブレッソンやクロード・シャブロルらの作品評や、グレタ・ガルボやチャップリンらの俳優談義を収録し、1970年までの映画におけるバルトの思索の成果をまとめるオリジナル・アンソロジー。
第三の意味―エイゼンシュテインの映画からとった何枚かのフォトグラムについての研究ノート
映画における意味作用の問題
映画のもつ『ショッキングな単位』
対談(記号学と映画
映画について)
右と左の映画―クロード・シャブロルの神話作用
『罪の天使たち』―ロベール・ブレッソンの映画作品評
シネマスコープについて
『ヴェルサイュ』とその計算―サシャ・ギトリの映画作品評
アルクールの俳優
映画におけるローマ人〔ほか〕
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