ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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1,650
円978-4-480-08466-8
0110
-6-1
1999/02/10
文庫判
544
頁人間の歴史は自然破壊の歴史でもあった。自然を征服することによって、われわれは文明を築いてきたのである。現在、環境破壊は全地球的となり、人間の文明自体を破壊するという逆説的な問題を提起するにいたった。このような状況下、著者ナッシュは、「自然には生存権があり、倫理的共同体に帰属できる。…倫理的な平等という概念を全体としての生態系へと拡大していく」という権利の拡大による、倫理の拡大の必要性を説く。本書は、「生態学思想」を基盤として、哲学・宗教・心理学などが環境倫理思想へと転換していく歴史的過程を冷徹に捉えた思想史的著作であり、自然を守り、未来を考えるための必読の書である。
プロローグ 倫理の拡大と急進的環境主義の展開
第1章 「自然権」から「自然の権利」へ
第2章 アメリカの環境主義とそのイデオロギー的起源
第3章 生態学が生物学的世界を拡大する
第4章 宗教の緑化
第5章 哲学の緑化
第6章 自然の解放
エピローグ 奴隷制度廃止論、環境主義、アメリカ自由主義の限界
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