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定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08523-8

Cコード

0110

整理番号

-9-4

1999/10/07

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

「文学的形式(フォルム)を“アンガジェさせる”こと」と「サルトル的アンガージュマンをマルクス主義化すること」という二重の企図のもとに書かれた『エクリチュールの零(ゼロ)度』は、サルトルの『文学とは何か』によるブルジョワ的“文学”神話の“脱神話化”の試みを引き継ぐとともに、その人間主義的限界の乗り超えを目指した。言語体(ラング)とも文体(ステイル)とも異なる文学の第三の形式的現実としての『エクリチュール』は、はたして“文学”を解明したのか。つねに現代思想の先頭を走り続けつつ、変貌を重ねたバルトのエクリチュー

目次

エクリチュールとは何か
政治的なエクリチュール
小説のエクリチュール
詩的なエクリチュールは存在するか
ブルジョワ的エクリチュールの勝利と分裂
文体の職人
エクリチュールと革命
エクリチュールと沈黙
エクリチュールと語り(パロール)
言語のユートピア

著作者プロフィール

ロラン・バルト

( ばると,ろらん )

1915~80年。記号のシステムとしてのテクスト分析により、それまでの批評言語を刷新し、現代思想にはかりしれない影響を与えたフランスの批評家。社会的神話学から出発し、記号学・テクスト性・モラリティの時代を経て、テクストの快楽の実践へと至った。交通事故により死去。

林好雄

( はやし・よしお)

1952年生まれ。東京大学仏文科卒業。駿河台大学教授。著書に『知の教科書デリダ』(共著)、訳書にデリダ『声と現象』ほか多数。

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