loading...

ちくま学芸文庫

色彩論

数学的・機械論的近代自然科学と一線を画し、自然の中に「精神」を読みとろうとする特異で巨大な自然観を示した思想家・ゲーテの不朽の業績。

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08619-8

Cコード

0110

整理番号

-6-1

2001/03/07

判型

文庫判

ページ数

528

解説

内容紹介

文豪ゲーテは多くの貌をもつ。その文業とともに、終生情熱を傾けたのが、植物学・動物学・地質学・解剖学・気象学などに及ぶ広汎な自然研究であった。とりわけ形態学と色彩論はその白眉と言うべく、シュタイナーらの再評価を経て、現代的関心もきわめて高い。分析と還元を旨とする近代科学の方法に対して、綜合と全体化を目指すゲーテの理念の背景には、汎知学‐ヘルメス学の伝統が控えている。『色彩論』の精髄たる「教示編」に加え、「科学方法論」を併載し、ゲーテ自然思想へのチチェローネとなす。

目次

科学方法論(近代哲学の影響
直観的判断力
省察と忍従
形成衝動
種々の問題
適切な一語による著しい促進
客観と主観の仲介者としての実験
経験と科学
分析と綜合
自然哲学
自然―断章
箴言的論文『自然』への注釈)
色彩論―教示編(色彩論草案
序論
生理的色彩
物理的色彩
化学的色彩
内的関連の外観
隣接諸領域との関係
色彩の感覚的精神作用)

著作者プロフィール

ゲーテ

( げーて )

1749~1832年。ドイツの詩人、作家、自然科学者、政治家。フランクフルトに生まれ、ヴァイマールに没。〈疾風怒濤〉の潮流の代表者。主著『ファウスト』『若きヴェルテルの悩み』『イタリア紀行』『西東詩集』ほか。色彩論、形態学をはじめとする膨大な自然研究に、近年大きな関心が寄せられている。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

いま話題の本