ゲーテ
( げーて )1749~1832年。ドイツの詩人、作家、自然科学者、政治家。フランクフルトに生まれ、ヴァイマールに没。〈疾風怒濤〉の潮流の代表者。主著『ファウスト』『若きヴェルテルの悩み』『イタリア紀行』『西東詩集』ほか。色彩論、形態学をはじめとする膨大な自然研究に、近年大きな関心が寄せられている。
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文豪ゲーテは多くの貌をもつ。その文業とともに、終生情熱を傾けたのが、植物学・動物学・地質学・解剖学・気象学などに及ぶ広汎な自然研究であった。とりわけ形態学と色彩論はその白眉と言うべく、シュタイナーらの再評価を経て、現代的関心もきわめて高い。分析と還元を旨とする近代科学の方法に対して、綜合と全体化を目指すゲーテの理念の背景には、汎知学‐ヘルメス学の伝統が控えている。『色彩論』の精髄たる「教示編」に加え、「科学方法論」を併載し、ゲーテ自然思想へのチチェローネとなす。
科学方法論(近代哲学の影響
直観的判断力
省察と忍従
形成衝動
種々の問題
適切な一語による著しい促進
客観と主観の仲介者としての実験
経験と科学
分析と綜合
自然哲学
自然―断章
箴言的論文『自然』への注釈)
色彩論―教示編(色彩論草案
序論
生理的色彩
物理的色彩
化学的色彩
内的関連の外観
隣接諸領域との関係
色彩の感覚的精神作用)
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