ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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柳宗悦は稀有なスケールを備えた思想家であった。「肯定神学」から「否定神学」へ進み、「神秘神学」に入った若き宗教哲学者は、いかに生きたのだろうか。ブレイク、ホイットマン研究から、朝鮮工芸再発見、民芸運動、茶道改革等々へと至るその思索と実践は、広く、そして深い。情熱的で清廉な人柄はまた、幾多の工芸作家をも引き寄せた。リーチ、河井、浜田、芹沢、棟方…「用の美」という生活美学、美醜の別を超えて世界を見渡すという独自の仏教美学へと連なる理論の歩みはもとより、私生活や交友関係の細部を徹底的に掘り起こし、生涯と思想の全体像を提示した、敬愛の念溢れる傑作評伝。年譜および兼子夫人聞書きを併載。
第1章 宗教哲学と芸術(父楢悦と柳家の人々
様々なる萌芽
新しき科学 ほか)
第2章 美と工芸(木喰仏
浜田と河井
下手物の美 ほか)
第3章 美信一如(民芸再興
美の法門
南無阿弥陀仏 ほか)
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