森本和夫
( もりもと・かずお )1927年、奈良県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京大学名誉教授。
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日本文化史上、また仏教思想史上屈指の名著『正法眼蔵』。古来、難解をもって聞こえてきたが、そこでは一体何が語られているのか。その真髄はテクストにある。テクストとは、ただひたすら読み解かれるべきものとして現前する。読むということは、既得の知識を本文に当てはめたり、本文から新たな知識を獲得することではない。逆にあらゆる知識の束縛を打ち破り、そこから抜け出していく行為なのだ。常に世界へ、未来へと開かれている『正法眼蔵』の「七十五巻本」と「十二巻本」の全文を各段階ごとに掲げ、それぞれを精緻に読み解く。第3巻は、第十六行持より第二十有時まで収録。全10巻。
第十六 行持・上
行持・下
第十七 恁麼
第十八 観音
第十九 古鏡
第二十 有時
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