森本和夫
( もりもと・かずお )1927年、奈良県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京大学名誉教授。
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日本文化史上、また仏教思想史上屈指の名著『正法眼蔵』。古来、難解をもって聞こえてきたが、そこでは一体何が語られているのか。その真髄はテクストにある。テクストとは、ただひたすら読み解かれるべきものとして現前する。読むということは、既得の知識を本文に当てはめたり、本文から新たな知識を獲得することではない。逆にあらゆる知識の束縛を打ち破り、そこから抜け出していく行為なのだ。常に世界へ、未来へと開かれている『正法眼蔵』の「七十五巻本」と「十二巻本」の全文を各段落ごとに掲げ、それぞれを精緻に読み解く。第8巻は、第六十一龍吟より第七十五出家までと、別本四種を収録。
龍吟
祖師西来意
発無上心
優曇華
如来全身
三昧王三昧
転法輪
大修行
自證三昧
虚空
鉢盆
安居
他心通
王索仙陀婆
出家
心不可得
仏向上事
仏道
洗面
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