ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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「学歴社会」として名高い日本の教育は、近代日本の産業化の過程でどのような政策のもとに築き上げられてきたのだろうか。新しい産業の担い手を創出するべく、階級制度を超えて発展を遂げた日本の学校教育は、教育費さえあれば誰にも門戸が開かれていた。しかし、それゆえに激しい競争と「学歴」にいたる学校格差を生み出したのである。ドーアの後発理論、コリンズの葛藤理論など社会学的分析概念を駆使し、日本の産業化と教育が産み出すダイナミズムを鮮やかに分析・検証。日本の教育が孕む問題点を明らかにする好著、待望の文庫化。
社会的選抜と教育
選抜の諸制度の起源
ヨーロッパ社会と競争的選抜の制度化
公教育制度の成立と社会階級
日本の近代化と選抜制度
公教育制度の成立
職業と試験の制度化
学校教育と特権の構造
学校の階層的構造と企業
社会階級と教育機会〔ほか〕
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