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ちくま学芸文庫

フーコー・コレクション 1 狂気・理性

第1巻は、西欧の理性がいかに狂気を切りわけてきたかという最初期の問題系をテーマとする諸論考。 心理学者 としての顔に迫る。 【解説: 小林康夫 】

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08991-5

Cコード

0110

整理番号

-12-2

2006/05/10

判型

文庫判

ページ数

448

解説

内容紹介

第1巻「狂気・理性」では、西欧の理性がいかに狂気を切りわけてきたかという最初期の問題系に焦点をあて、『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』に結実した“心理学者”としての顔に迫る。処女論文「ビンスワンガー『夢と実存』への序論」、「『狂気の歴史』初版への序」の他、最初の日本訪問時における講演・鼎談などを収録。

目次

ビンスワンガー『夢と実存』への序論
心理学の歴史 1850‐1950
科学研究と心理学
『狂気の歴史』初版への序
狂気は社会のなかでしか存在しない
ルソーの『対話』への序文
父の“否”
狂気、作品の不在
哲学と心理学
宗教的逸脱と医学
十七世紀の医師、裁判官、魔法使い
文学・狂気・社会
狂気と社会

著作者プロフィール

ミシェル・フーコー

( ふーこー,みしぇる )

1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

石田英敬

( いしだ・ひでたか)

1953年、千葉県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学、パリ第10大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院情報学環長、総合文化研究科言語情報科学専攻教授。専攻、記号学・メディア論、言語態分析。特に19世紀以後のメディア・テクノロジーの発達と人間文明との関係を研究。編訳書に『ミシェル・フーコー思考集成(全10巻)』、『フーコー・コレクション(全6巻+ガイドブック)』(筑摩書房)、著書に『知のデジタル・シフト』(弘文堂、編著)『アルジャジーラとメディアの壁』(岩波書店、共著)『記号の知/メディアの知』(東京大学出版会)などがある。

松浦寿輝

( まつうら・ひさき)

1954年、東京生まれ。1980年、東京大学大学院仏語仏文学専攻修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(表象文化論)。詩人、作家、映画評論家でもある。2000年、『花腐し』(講談社)で第123回芥川賞受賞。著書に『表象と倒錯』『エッフェル塔試論』『ゴダール』『Y・死・閾』『映画1+1』(筑摩書房)、『半島』(文藝春秋)、『物質と記憶』(思潮社)、『官能の哲学』(岩波書店)、『冬の本』(青土社)など。

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