ミシェル・フーコー
( ふーこー,みしぇる )1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。
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西洋近代の政治機構を、領土・人口・治安など、権力論から再定義する。近年明らかにされてきたフーコー最晩年の問題群を読む。 【解説: 石田英敬 】
1,650
円978-4-480-08996-0
0110
-12-7
2006/10/10
文庫判
464
頁8年をかけた遺作『性の歴史』全3巻の刊行に並行して、フーコー思想は最後の転回を遂げた。それは、“政治理性批判”というべきものであり、近年になってその全貌が明らかにされてきた。西洋近代の権力は、「人口」を対象として、どのように「治安」維持を図ってきたのか。コレクション第6巻「生政治・統治」は、ドゥルーズが「傑作」と絶賛した「汚辱に塗れた人々の生」や、海外講演「真理と裁判形態」「全体的なものと個的なもの」などを収録する。没後20年を経ていっそうアクチュアルな、フーコー思想が明らかになる。
1 真理と裁判形態
2 “生物‐歴史学”と“生物‐政治学”
3 ドゥルーズ=ガタリ『アンチ・オイディプス』への序文
4 社会医学の誕生
5 汚辱に塗れた人々の生
6 「統治性」
7 十八世紀における健康政策
8 全体的なものと個的なもの―政治的理性批判に向けて
9 啓蒙とは何か
10 道徳の回帰
11 生命―経験と科学
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