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ちくま学芸文庫

存在と無 Ⅲ 

——現象学的存在論の試み

自己の可能性を拓く行動の哲学(完結)

3巻は、第四部「持つ」「為す」「ある」を収録。この三つの基本的カテゴリーとの関連で人間の行動を分析し、絶対的自由を提唱。 【解説: 北村晋 】

定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09108-6

Cコード

0110

整理番号

-11-4

2008/01/09

判型

文庫判

ページ数

608

解説

内容紹介

人間の意識の在り方(実存)を精緻に分析し、存在と無の弁証法を問い究めた、サルトルの哲学的主著。フッサールの現象学的方法とハイデッガーの現存在分析のアプローチに依りながら、ヘーゲルの「即自」と「対自」を、事物の存在と意識の存在と解釈し、実存を捉える。20世紀フランス哲学の古典として、また、さまざまな現代思想の源流とも位置づけられる不朽の名著。3巻は、第四部「持つ」「為す」「ある」を収録。この三つの基本的カテゴリーとの関連で人間の行動を分析。人間の絶対的自由を提唱する「自由と状況」論や、独自の実存的精神分析の

目次

第4部 「持つ」「為す」「ある」(「ある」と「為す」―自由
「為す」と「持つ」)

著作者プロフィール

ジャン=ポール・サルトル

( さるとる,じゃん=ぽーる )

1905-1980年。パリに生まれ、高等師範学校に学び、哲学の教授資格を取得。1930年代から独自に現象学を研究し、『自我の超越性』『想像力』『情動論粗描』などを発表。その現象学的総決算が、本書『存在と無』(1943年刊)である。戦後教壇を去り、「実存主義はヒューマニズムか」と題する講演で一躍マスコミの脚光を浴び、実存主義ブームを巻き起こす。在野の知識人として、小説、文学評論、政治論文と幅広い執筆活動を行う。1964年にはノーベル文学賞を辞退。彼の葬儀には何万人という市民が参集した。著書に『嘔吐』『自由への道』『聖ジュネ』『弁証法的理性批判』など多数。

松浪信三郎

( まつなみ・しんざぶろう )

1913-1989年。早稲田大学大学院哲学科修了。1957-1984年早稲田大学で教鞭を執る。著訳書に『実存主義』『死の思索』、パスカル『パンセ』、ベルクソン『創造的進化』他多数。

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