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定価

1,045

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09115-4

Cコード

0131

整理番号

-26-1

2007/12/10

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

東京の中心にある「空虚な空間」皇居前広場。「日本人」なら誰でも知っているこの広大な広場は、しかしもう半世紀以上もほとんど使われていない。かつての、日本で最大の政治空間から、忘却された空間へというその変容は、なぜ起こったのか。ここを定点観測点として見えてくる「明治」「大正」「昭和」、そして戦後占領期や戦後独立期の思想状況とは。当時の新聞・雑誌、日記や回想録、小説、映像、書簡などを駆使して、政治空間としての「皇居前広場」から近現代の思想史を追い、近代天皇制における「視覚的支配」の実態に迫る意欲作。文庫化に当たり天皇制と音楽をめぐる補論を増補。

目次

第1章 皇居前広場とは何か
第2章 「無用の長物」―第1期
第3章 天皇制の儀礼空間として―第2期
第4章 占領軍・左翼勢力・天皇―第3期
第5章 空白と復興と―第4期・第5期
第6章 再論・皇居前広場とは何か
補論 田植え歌からYOSHIKIまで―天皇制と音楽をめぐって

著作者プロフィール

原武史

( はら・たけし )

一九六二年~。東京都生まれ。政治学者。政治思想史専攻。明治学院大学教授。日経新聞記者として昭和天皇最晩年を取材した経験を持つ。著書に『大正天皇』(朝日選書)、『可視化された帝国』(みすず書房)、『滝山コミューン一九七四』(講談社/講談社文庫)、『昭和天皇』(岩波新書)、『皇居前広場』(ちくま学芸文庫)など。鉄道マニアとしても知られ、『鉄道ひとつばなし』『沿線風景』(以上、講談社)などの著書もある。

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