実験から離れないようにしつつ”見苦しい数学”を使って多くの物理的価値のある仕事をしたハイゼンベルグと、物理的側面に集中できるように数学的手法に熟達することが必要と考え、結果的に明快な歴史的名著を残したランダウ。数学に対する姿勢が比較できて興味深かった。
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ちくま学芸文庫
物理学に生きて
——巨人たちが語る思索のあゆみ
- 定価
-
1,045
円(10%税込)
- ISBN
-
978-4-480-09127-7
- Cコード
-
0142
- 整理番号
-
ハ
-28-1
-
2008/01/09
- 判型
-
文庫判
- ページ数
-
224
頁
- 解説
内容紹介
巨大科学が誕生し、さまざまな功罪がもたらされた激動の20世紀。その只中を一人の物理学者として生き、現代物理学を築き上げてきた巨人にとって、科学や世界はどのように映ったのだろうか?本書は、ハイゼンベルク、ディラック、ウィグナーら巨人たちが一堂に会し、物理学者としての生い立ちや、新しい理論が誕生する瞬間の興奮を自らの言葉で語りあった講演録であり、次代の物理学者を目指す若き聴衆に向かって語られた彼らの経験や思想は、世代を隔てた現代のわれわれにもなお多くの教訓と展望を与えてくれる。文庫化に当たり大幅な改訳を施し、巻末には訳者による「物理学とその時代」を付す。
目次
序文 21年を経て(A.サラム)
地上のエネルギーと星のエネルギー(H.A.ベーテ)
理論物理学の方法(P.A.M.ディラック)
理論、批判、そしてひとつの哲学(W.K.ハイゼンベルク)
科学者と社会(E.P.ウィグナー)
物理学に生きて(O.クライン)
ランダウ―偉大な科学者にして教育者(E.M.リフシッツ)
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