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ちくま学芸文庫

柳宗悦コレクション1 ひと

美の本質

美の人として知られる柳。しかし彼の主眼は、社会をよりよい方向に変革することにあった。その思想の全貌を描くシリーズ第一巻。 【解説: 中見真理 】

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09331-8

Cコード

0172

整理番号

-22-1

2010/12/08

判型

文庫判

ページ数

464

解説

内容紹介

それまで見向きもされなかった生活雑器に美しさを見出し、「民藝」という美の基準を確立した柳宗悦。その蒐集から稀代の目利きとして知られているが、彼はまた、よりよい社会の実現を願う「考える人」でもあった。宗教哲学者として魂の救済を追求した柳は、慈悲の仏・阿弥陀仏の救済原理と出会い、現実社会に生きる人々を救うことを目指すに至る。白樺派の仲間、ロダン、ブレイク…柳思想の全貌を、彼に影響を及ぼした人々との出会いから探るシリーズ第1巻。

目次

学習院のこと
トルストイの百年祭に際して
宗教家としてのロダン
思想家としてのブレーク
ホイットマンとエマソン
宗教哲学の再建
バーナード・リーチへの手紙
聖者と乞食との対話
木喰上人発見の縁起
才市の歌〔ほか〕

著作者プロフィール

柳宗悦

( やなぎ・むねよし )

1889-1961年。学習院高等科在学中に雑誌「白樺」創刊に参加。主に美術の分野を担当した。東京帝国大学哲学科を卒業後は宗教哲学者として活躍。濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチ、富本憲吉らと出会い、「民藝」という新しい美の概念を打ちたてた。眼の人として知られるが、柳のまなざしは、物の美しさだけではなく、物を生み出した人や社会にたえず注がれていた。

日本民藝館

( にほんみんげいかん )

1936年10月24日開館。初代館長は柳宗悦。主に江戸後期以降の民衆生活に使用された陶磁器・染織・木漆工などの工芸品を約17000点所蔵。民芸運動に関係した個人作家作品も多数収蔵している。現在、年間5回の特別展を行い、常時およそ500点を陳列、公開している。そのうち年に一度「日本民藝館展―新作工藝公募展―」を開催し、新作工芸の普及にも努めている。

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