水上勉
( みずかみ・つとむ )1919-2004年。作家。福井県生まれ。9歳で京都の臨済宗相国寺の塔頭に徒弟として入る。病気、貧困などに見舞われながらも志をすてず、宇野浩二に師事して小説を書き続ける。処女作は『フライパンの歌』。61年『海の牙』で日本探偵作家クラブ賞受賞、『雁の寺』で直木賞受賞。『飢餓海峡』『五番町夕霧楼』『越前竹人形』『金閣炎上』『一休』『良寛』など作品多数。
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一休宗純。女犯、淫酒、風狂三昧の生を赤裸々に詩にのこした伝説の禅僧。乱世に五山の権力仏教に反旗を翻し、東北から九州まで一所不在、苦難困窮の庶民と同じ地平を歩んだ。鈴木正三。武人の経験を出家生活に生かした異色の生涯。大坂夏の陣ののち感ずるところあり出家したが、武士を捨てても世は捨てず、庶民教化につくした。白隠。自在奔放な禅画で知られる臨済禅中興の祖。堕地獄から逃れるために出家、貧困と飢饉の巷でひたすらな坐禅と説法行脚に明け暮れた。―矛盾と罪苦に悩み、庶民のなかで禅を極めた異端の高僧三人。その思想と生涯を共感
一休のこと
再び一休のこと
鈴木正三
白隠
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