エトムント・フッサール
( ふっさーる,えとむんと )1859-1938。ドイツの哲学者。現象学を創始し、「厳密な学としての哲学」を構築する。現象学の理念は、ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティ、レヴィナス、デリダなどに継承され、現代思想の諸潮流に計り知れない影響を与え続けている。
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主観や客観、観念論や唯物論を超えて「現象」そのものを解明したフッサール現象学の中心課題。現代哲学の大きな潮流「他者」論の成立を促す。本邦初訳。
1,760
円978-4-480-09448-3
0110
-21-2
2012/05/09
文庫判
560
頁フッサール現象学の主要概念「間主観性」をめぐるテクストを精選。本邦初訳。これまでにない明解な訳文で、現象学への新たな扉が開かれる。
第1部 還元と方法(現象学の根本問題
純粋心理学と現象学―間主観的還元
現象学的還元の思想についての考察
現象学的な根源の問題
『デカルト的省察』における間主観性の問題について)
第2部 感情移入(感情移入に関する古い草稿からの抜粋
感情移入 一九〇九年のテキストから
「感情移入」と「類比による転用」の概念にたいする批判
本来的な感情移入と非本来的な感情移入
「内的経験」としての感情移入―モナドは窓をもつ)
第3部 発生的現象学―本能・幼児・動物(脱構築による解釈としての幼児と動物への感情移入
他のエゴと間主観性における現象学的還元
構成的発生についての重要な考察
元初性への還元
静態的現象学と発生的現象学
世界と私たち―人間の環境世界と動物の環境世界
幼児―最初の感情移入)
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