エトムント・フッサール
( ふっさーる,えとむんと )1859-1938。ドイツの哲学者。現象学を創始し、「厳密な学としての哲学」を構築する。現象学の理念は、ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティ、レヴィナス、デリダなどに継承され、現代思想の諸潮流に計り知れない影響を与え続けている。
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フッサール現象学のメインテーマ第2巻。自他の身体の構成から人格的生の精神共同体までを分析し、真の関係性を喪失した孤立する実存の限界を克服。
1,870
円978-4-480-09574-9
0110
-21-3
2013/09/10
文庫判
608
頁フッサール現象学のメインテーマ「間主観性の現象学」第2巻。本書では、自他の身体の構成から人格的生の精神共同体の構成まで、生活世界の根底とその全体に到達しうる現象学的分析が展開される。フッサールの人格共同体の構成分析は、人間の社会生活の具体的で歴史的な全体性を呈示し、のちのハイデガーやレヴィナスなどの真の関係性を喪失している孤立した実存の限界までも克服する。人格共同体の実現に関する構成分析はまた、日本における人格概念を基軸にする社会哲学の完全な欠落をうきぼりにし、日本の生活世界に根ざした社会哲学の構築を喫緊
第1部 自他の身体(自分の身体と他者の身体
私の身体の構成 ほか)
第2部 感情移入と対化(感情移入論への導入
精神の現出としての他者経験 ほか)
第3部 共同精神(共同体論)(共に働きかけあう共同体としての社会共同体
共同体の高次の能作とその構成 ほか)
第4部 正常と異常(正常な人の世界と、異常な人が世界構成へ参加すること
正常性から出発する世界の超越論的構成 ほか)
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