大森荘蔵
( おおもり・しょうぞう )1921年、岡山生まれ。1944年に東京大学理学部物理学科を、1949年に同大学文学部哲学科を卒業。1966年、東京大学教養学部教授(科学史・科学哲学科)、放送大学教授を経て、東京大学名誉教授。『言語・知覚・世界』『物と心』『流れとよどみ』『新視覚新論』『知の構築とその呪縛』『時間と自我』などの著作がある。1997年逝去。
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著者は現象の背後に実在を想定する二元論の仮構を否定する。そして自らが見て触れて感じている現実世界にどっしりと足をつけ、それを超越しているかのごときものをどう捉えたらよいのか問い進めてゆく。独自の哲学「立ち現われ一元論」のエッセンスが詰まった、大森哲学の神髄ともいえる名著。
1 物と心(科学の地形、と哲学
科学の罠
痛みと私
無心の言葉
ロボットと意識)
2 物と言(ことだま論―言葉と「もの‐ごと」
記号?意味?
宇宙風景の「もの‐ごと」)
3 比喩の想像(三つの比喩
虚想の公認を求めて
ナンセンス その詩と真実―キャロルとヴィトゲンシュタイン)
4 論理と世界(論理と世界
時の迷路
帰納と確率―命賭け)
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