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ちくま学芸文庫

日本人は何を捨ててきたのか

——思想家・鶴見俊輔の肉声

明治に造られた「日本という樽の船」はよくできた「樽」だったが、やがて「個人」を閉じ込める「檻」になった。21世紀の海をゆく「船」は?

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09699-9

Cコード

0195

整理番号

-4-3

2015/10/07

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

日本に未来はあるか。20世紀を代表する思想家・鶴見俊輔が遺した新しい道すじ。

目次

第1章 日本人は何を捨ててきたのか(近代日本が見失ったもの
戦後体験と転向研究)
第2章 日本の退廃を止めるもの(変わらない日本人の心
日本人の未来像)

著作者プロフィール

鶴見俊輔

( つるみ・しゅんすけ )

1922-2015年。哲学者。1942年、ハーヴァード大学哲学科卒。46年、丸山眞男らと「思想の科学」を創刊。65年、小田実らとベ平連を結成。2004年、大江健三郎らと「九条の会」呼びかけ人となる。著書に『アメリカ哲学』『限界芸術論』『アメノウズメ伝』などのほか、エッセイ、共著など多数。『鶴見俊輔集』全17巻もある。

関川夏央

( せきかわ・なつお )

作家、評論家。1949年、新潟県生まれ。主な著書に『海峡を越えたホームラン』、『昭和が明るかった頃』『子規、最後の八年』など多数。

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