守屋淳
( もりや・あつし )守屋 淳(もりや・あつし):1965年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。中国古典の研究者として多くの著作を発表するとともに、渋沢栄一や明治の実業家にかんする著作・翻訳を数多く手掛ける。主な著訳書に『現代語訳 論語と算盤』『「論語」がわかれば日本がわかる』(ちくま新書)、『勝負師の条件』『最高の戦略教科書 孫子』(日経BP)、『渋沢栄一「論語と算盤」の思想入門』(NHK出版新書)など多数。
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約2500年前に中国で書かれ、いまも世界中の名経営者・勝負師らに圧倒的な影響を及ぼす『孫子』。この古典的兵法書は、18世紀後半、イエズス会士アミオの手によりフランス語に翻訳され、初めてヨーロッパ諸国に紹介された。彼の訳業は独創的解釈がふんだんに施された驚くべきもので、かの軍事的天才ナポレオン・ボナパルトがこの書を愛読し、戦術を学んだという伝説さえ残されている―。本書は、この「アミオ版 孫子」の本邦初訳である。あわせて「孫子」漢語原文とその現代語訳を掲げ、アミオ訳と対照し解説することで、この伝説的戦略書の魅
戦術の基礎(始計)
戦争の開始(作戦)
戦争以前に予見しておかなければならないこと(謀攻)
軍隊の形勢(軍形)
軍の指揮における巧妙さ(兵勢)
充実と空虚(虚実)
有利に進めるべき点(軍争)
九つの変化(九変)
軍がとるべき行動(行軍)
地形を知ること(地形)
九種の地(九地)
火を用いた戦法の概要(火攻)
紛争を利用し、また不和を生じさせる方法(用間)
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