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ちくま学芸文庫

ハリウッド映画史講義

——翳りの歴史のために

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09828-3

Cコード

0174

整理番号

-1-8

2017/11/08

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

「絢爛豪華」な神話都市ハリウッド。その栄光を支えた撮影所システムは、第二次世界大戦後、不意に崩れ始める。アメリカ合衆国との闘いをはじめ、時代と不幸な関係を結んだ「1950年代作家」たちが照らし出すものとは何か―。いまや映画批評において不可欠となった諸概念とともに描かれる歴史は、ハリウッドにおける決定的な変容を浮き彫りにする。アメリカ映画が抱え込んだ問題を剔抉し、作品を見定める視界を開く独創的映画論。

目次

序章
第1章 翳りの歴史のために―「五〇年代作家」を擁護する(1935?1944
1945?1946
1947 ほか)
第2章 絢爛豪華を遠く離れて―「B級映画」をめぐって(Poverty Row またはなぜ「B級」なのか
Frankensteinの誕生
Pictures of the B lot 語源探索 ほか)
第3章 神話都市の廃墟で―「ハリウッド撮影所システム」の崩壊(MGMのタッグマッチ
双頭の鷲は死んだ
合衆国対パラマウント映画 ほか)
終章

著作者プロフィール

蓮實重彦

( はすみ・しげひこ )

1936年東京生まれ。60年東京大学仏文学科卒業。同大学大学院人文研究科仏文学専攻修了。65年パリ大学大学院より博士号取得。東京大学教養学部教授(表象文化論)、東京大学総長を歴任。東京大学名誉教授。仏文学にとどまらず、映画、現代思想、日本文学など多方面で精力的な評論活動を展開し続けている。著書に『表層批評宣言』『凡庸な芸術家の肖像』『映画の神話学』『シネマの記憶装置』『映画はいかにして死ぬか』『映画 誘惑のエクリチュール』『監督 小津安二郎〔増補決定版〕』『齟齬の誘惑』『映像の詩学』『『ボヴァリー夫人』論』『伯爵夫人』ほか多数。

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