ジル・ドゥルーズ
( どぅるーず,じる )1925-95年。フランスの哲学者。1970年よりパリ第8大学教授。60年代以降の言語論的な転回、ポスト構造主義の思想的文脈のなかで思索を重ね、主著『差異と反復』(1968年)などを世に問う。また、ガタリとの共著『アンチ・オイディプス』(1972年)、『千のプラトー』(1980年)は、精神分析やマルクス主義の概念を援用した資本主義社会論として、大きな影響を与えた。
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1,430
円978-4-480-09887-0
0110
-7-4
2018/11/08
文庫判
384
頁ジル・ドゥルーズは幅広い問題に取り組んだ哲学者だが、とりわけ初期は多様な問題を論じ、そのうち特別な手ごたえを得たものについて、後年、論を深めていった傾向がある。初期論考5本を精選して新訳。初期ドゥルーズにおける「企画の種子」群をあらためて紹介し、彼の思想の全体像をいま一度描きなおす。高校講義をもとにした「基礎づけるとは何か」、ルソー思想全体に取り組んだ「ルソーについてのソルボンヌ講義」、二つの他者論「女性についての記述」「口にすることと輪郭」、「マゾッホとマゾヒズムについて」を収録する。
1 基礎づけるとは何か―1956‐1957・ルイ=ル=グラン校講義(自然と理性
「基礎すなわち根拠の本質をなすもの」(ハイデガー)
基礎と問い
原理の基礎)
2 ルソー講義―1959‐1960・ソルボンヌ(自然状態についての二つの可能な考え方
『新エロイーズ』について
自然状態
ルソーの著作の統一性
社会契約
ルソーにおける市民の法の観念)
3 女性の記述―性別をもった他者の哲学のために
4 口にすることと輪郭
5 ザッヘル・マゾッホからマゾヒズムへ
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