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ちくま学芸文庫

バクトリア王国の興亡

——ヘレニズムと仏教の交流の原点

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09902-0

Cコード

0122

整理番号

-23-2

2019/03/07

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

「東の中国文明よりすれば西辺、南のインド文明よりすれば北辺、西のイラン文明よりすれば東辺、それぞれの大文?セの辺境にありながら、地理的にはアジアの臍に位置する…この多極性が、バクトリアの歴史に不思議な彩りの深さを与えている」。ゾロアスターが生まれた地ともされ、後にはアレクサンドロスが侵攻した中央アジアの要衝地。古代ギリシア人の語った「大いなるバクトリア」は、近年のアフガニスタンの遺跡調査により「物語」(ストーリイ)から「歴史」(ヒストリイ)へとその姿を変えつつある。さまざまな史料から失われた歴史の一こまを蘇

目次

夜明け
ダレイオスの影
アケメネス・バクトリア
アレクサンドロス・アナバシス
バクトリアの星
インドをのぞむ
アレクサンドロスの後継者たち
混血の王
独立への模索
イラン・ルネッサンス
帝王の譜
両世界の王
遊牧の民のどよめき
夕暮れ
蘇るバクトリア

著作者プロフィール

前田耕作

( まえだ・こうさく )

1933年生まれ。名古屋大学文学部卒。アフガニスタン文化研究所所長。東京藝術大学・帝京大学客員教授。2003年以来、爆破されたアフガニスタンのバーミヤン遺跡の保存・修復の事業にたずさわっている。著書に『巨像の風景』(中公新書)、『ディアナの森』(せりか書房)、『宗祖ゾロアスター』(ちくま学芸文庫)、『アジアの原像』(NHKブックス)、『玄奘三蔵、シルクロードを行く』(岩波新書)など、訳書にバシュラール『火の精神分析』、エリアーデ『イメージとシンボル』(以上せりか書房)、『子どもたちに語るヨーロッパ史』(監訳、ちくま学芸文庫)などがある。

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