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ちくま学芸文庫

マネの絵画

19世紀美術史にマネがもたらした絵画表象のテクニックとモードの変革を、13枚の絵で読解。フーコーの伝説的講演録に没後のシンポジウムを併録。

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09907-5

Cコード

0171

整理番号

-12-10

2019/02/07

判型

文庫判

ページ数

368

解説

内容紹介

マネに関する著作『黒と色彩』を準備し、執筆のための夥しい量のメモを取っていたミシェル・フーコー。彼は生前「マネの絵画」と題する4回の講演を行っていたが、その伝説的講演を収めたものが本書である。19世紀以降の美術史にマネがもたらした絵画表象のテクニックとモードの変革を捉え、マネの13枚の作品に沿ってスリリングな読解を試みた講演記録の完全版。さらに、それをめぐって2001年秋に行われたシンポジウム「ミシェル・フーコー、ひとつのまなざし」を併録する。カラー口絵収録。

目次

第1部 マネの絵画
第2部 ミシェル・フーコー、ひとつのまなざし(チュニジアのフーコー(ラチダ・トリキ)
マネ、あるいは鑑賞者の戸惑い(キャロル・タロン=ユゴン)
表/裏、あるいは運動状態の鑑賞者(ダヴィッド・マリー)
「ああ、マネね…」―マネはどのように“フォリー・ベルジェールのバー”を組み立てたか(ティエリー・ド・デューヴ)
フーコーのモダニズム(カトリーヌ・ペレ)
美学における言説編成(ドミニック・シャトー)
美術とおしゃべりな視線(ブランディーヌ・クリージェル)
イメージの権利(クロード・アンベール))

著作者プロフィール

ミシェル・フーコー

( ふーこー,みしぇる )

1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

阿部崇

( あべ・たかし )

1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程を単位所得退学。パリ第十大学で博士号(哲学)取得。専攻、フランス文学・現代思想。現在、青山学院大学教授。

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