斎藤貴男
( さいとう・たかお )ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者を経てフリーに。さまざまな社会問題をテーマに精力的な執筆活動を行っている。『「東京電力」研究 排除の系譜』(角川文庫)で第三回いける本大賞受賞。著書に『日本が壊れていく』(ちくま新書)、『「心」と「国策」の内幕』(ちくま文庫)、『機会不平等』(岩波現代文庫)、『『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡』(朝日文庫)など多数。
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アメリカ帝国に隷従して戦争に突き進むこの国は、国民に対しては徹底的な監視と優生思想的な差別を行う。国民の自由や尊厳を無視して食い物にしていくこの国、それに隷従するマスメディアとわれわれ自身を抉る。文庫化にあたり、イラク派兵、人質事件、年金、鳥インフルエンザ、プロ野球界再編等、最新事件の報道されない真実を暴く。
第1章 我、もの言わぬ奴隷にあらず
第2章 プライバシーが侵されていく
第3章 世界がマクドナルド化していく
第4章 優生学的思想が跋扈する
第5章 「禁煙ファシズム」の狂気
第6章 人間の自由と尊厳はどこへ
第7章 牧民官思想の政治学(聞き手・酒井隆史)
第8章 9・11以降のファシズム時代を生きる(文庫版のために)
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