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定価

836

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42272-9

Cコード

0195

整理番号

-30-1

2006/10/10

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

名脇役として名を馳せた明治生まれの女優・沢村貞子さんは、生前からエッセイストとしても知られ、女優業のかたわら数々の名エッセイ集を残している。最晩年の作品となった本書では、夫婦の老後生活をユーモアを交えて紹介する一方、夫に対するさりげない気配りや料理をはじめとする家事への愛着など、いつまでも心豊かに暮らすコツを教えてくれる。

目次

老いるということ
遊ぶって、なに?
身体の躾
忘れる
いたわりあい
棄てられる
間に合わない
引っ越しさわぎ
葬送の自由を
髪を慈しむ
聴こえることの大切さ
独りの会話
ぼけない心意気
“張り合い”ということ
家風
人づきあいそれぞれ
「もったいなさ」とケチくささ
言葉のトゲ
惜別譜
看護婦さんへの期待と感謝を
内裏雛からの回想
陽気な老夫婦
亡母の憶い出
生きのびて今…

著作者プロフィール

沢村貞子

( さわむら・さだこ )

1908‐1996。東京・浅草生まれ。府立第一高女卒、日本女子大学中退。在学中に新築地劇団に入団、治安維持法違反で獄中生活を送る。その後日活に入社し、1934年映画界にデビュー、小津安二郎監督作品などで名脇役として活躍する。半生をとりあげたNHK朝の連続ドラマ「おていちゃん」(78年)では下町育ちのきっぱりとした生き方に多くのファンが共感した。一方で日々の暮らしを綴るエッセイも数多く発表、77年「私の浅草」で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。ほかに「寄り添って老後」「わたしの脇役人生」「わたしの三面鏡」「老いの楽しみ」(ちくま文庫)ほか多数の著書がある。

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