イタロ・カルヴィーノ
( かるヴぃーの,いたろ )(1923-85)イタリアの作家。キューバで生まれ、北イタリアで育つ。43年、反ファシズムのパルチザンに身を投じる。それが彼の文学的出発点となり、47年に発表した『くもの巣の小道』は、ネオ・レアリズム小説の傑作と絶賛される。著書に『まっぷたつの子爵』『木のぼり男爵』『不在の騎士』『見えない都市』『冬の夜ひとりの旅人が』などがある。
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792
円978-4-480-42351-1
0197
-25-3
2007/08/08
文庫判
208
頁「ジョヴァンニーノはセレニッラと遊ぶのが大好きだった。ある日二人は噴水にプールに並木道がある、大きなお屋敷の庭に迷い込んだ。何もかも素敵に見えたが、そこには魔法のような、昔犯した悪事のような恐怖がたちこめていた」(「魔法の庭」)。アルプスの自然を背景にどこか奇妙な、青年警官、若い犯罪者、無能の猟師など、大人社会のいわゆる“異物”をユーモラスに描いた11編を収める。
蟹だらけの船
魔法の庭
不実の村
小道の恐怖
動物たちの森
だれも知らなかった
大きな魚、小さな魚
うまくやれよ
猫と警官
菓子泥棒
楽しみはつづかない
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