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ちくま文庫

語りかける花

草木の語らいに私は耳を澄まし その命を、糸に吸わせ、織るのである

染織の道を歩む中で、ものに触れ、ものの奥に入って見届けようという意志と、志を同じくする表現者たちへの思いを綴る。 【解説: 藤田千恵子 】

定価

1,045

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42396-2

Cコード

0195

整理番号

-14-3

2007/11/07

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

染織家で人間国宝の著者の、『一色一生』に続く、第二随筆集。自らの道を歩む中で、折にふれ、山かげの道で語りかけてくる草や花。その草木たちから賜る無限の色。その色を吸い込む糸。それを織ってゆく思い。染織の道を歩むものとして、ものに触れ、ものの奥に入って見届けようという意志と、志を同じくする表現者たちへの思いを綴る。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作品。

目次

朝あけに咲く
瀉瓶三滴
木のはなし
冬を越えよ
第五の季節
一条の煙
野草の音色
二千年と四日の命
高野の星
あしかり〔ほか〕

著作者プロフィール

志村ふくみ

( しむら・ふくみ )

1924年滋賀県近江八幡生まれ。55年植物染料による染色を始め、57年第四回日本伝統工芸展に初出品で入選。83年『一色一生』で大佛次郎賞受賞。86年紫綬褒章受賞。90年国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。93年『語りかける花』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書に『色を奏でる』『小裂帖』『ちよう、はたり』『つむぎおり』など。

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