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ちくま文庫

落語家論

さらけ出す愉快。

この世界に足を踏み入れて日の浅い、若い噺家に向けて二十年以上前に書いたもので、これは、あの頃の私の心意気でもあります。 【解説: 小沢昭一 】

定価

880

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42398-6

Cコード

0176

整理番号

-35-1

2007/12/10

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

ホントにいいのかなあ、本なんかにしちまって。これは今さかのぼる二十年以上前に、頬輝かせて噺家になったばかりの諸君へ向けて書いたものです。師匠の姿に学んだこと、修業のいろは、楽屋の風習のすばらしさ、人との出会い、筋を通すということ、旅、酒、言葉、歳…こんなに正直に書いてしまったことを恥ずかしく思いつつ、これはあの頃の私の心意気でもあります。

目次

紅顔の噺家諸君!(林家をなだめる
座右の教訓
オセンコウの十倍
愚の骨頂
会話はココロ ほか)
ある噺家の構造(旅
世事


歳 ほか)

著作者プロフィール

柳家小三治

( やなぎや・こさんじ )

1939年東京生まれ。55年都立青山高校入学、落語研究会に入部。ラジオ東京「しろうと寄席」で15週連続勝ち抜き。両親の猛反対を押し切り59年五代目柳家小さんに入門。前座名小たけ。63年さん治と改め二つ目に昇進、69年17人抜きで真打ち昇進、10代目小三治を襲名。以来古典落語の本格的エースとして活躍。76年「小言念仏」で放送演芸大賞、81年芸術選奨文部大臣新人賞受賞。04年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。05年紫綬褒章受章。著書に『ま・く・ら』『バ・イ・ク』(講談社文庫)、DVDに『落語研究会 柳家小三治全集』などがある。(写真:橘蓮二)

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