田中清玄
( たなか・せいげん )1906-93年。北海道生まれ。1927年、東大在学中に共産党に入党。30年の再建大会で書記長となり、武装共産党を指導する。34年に転向し、戦後は“大物フィクサー”として、日本国内はもとより中東やインドネシア、中国など国内外で活躍した。
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侍の末裔としての自負に支えられた彼の人生は、波乱に富んだものだった。戦前は武装共産党の指導者として活躍したが、転向後は昭和天皇への直言や共産勢力との対決、そして国際石油取引での暗躍や鄧小平、オットー大公との交流、それに今西錦司とハイエクの対談を企画するなど、激動の時代を鋭い先見性と度胸で生き抜いた。その痛快な人生は昭和の裏面史そのものである。二年間に及ぶロングインタビューを元に、自伝として編纂したもの。
第1章 会津武士と武装共産党(流れている会津武士の血
出獄後にもらった一万円 ほか)
第2章 昭和天皇と玄峰老師(獄中結婚のいきさつ
山本玄峰老師の膝下で修行 ほか)
第3章 オットー大公と田岡一雄(米ソ諜報機関が接触
全学連に資金を提供 ほか)
第4章 世界の石油と鄧小平(アブダビ首長との出会い
失敗した北海原油工作 ほか)
第5章 ハイエク教授と今西錦司教授(素晴らしい経済人たち
歴代総理の人物月旦 ほか)
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