岡田英弘
( おかだ・ひでひろ )1931年東京都生まれ。東京大学文学部卒。57年『満文老トウ』の研究で日本学士院賞受賞。現在、東京外国語大学名誉教授。その研究は中国史、モンゴル史、満洲史など広範にわたる。著書に『倭国』(中公新書)、『世界史の誕生』(ちくま文庫)、『モンゴル帝国の興亡』(ちくま新書)、『歴史とはなにか』(文春新書)、『中国文明の歴史』(講談社現代新書)、『この厄介な国、中国』(WAC BUNKO)など。『日本史の誕生』(ちくま文庫)など。
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邪馬台国や倭国が、そのまま今の日本になったのではない。日本国の成立には、7世紀・中国の政治情勢の変化が大きく関わっているのである。本書は、東アジア史の視点に立って、中国文明の辺境の地から日本国が成立するまでを実証的に解明し、従来のような、縄文時代、弥生時代、古墳時代といった歴史区分ではなく、世界史の一部として日本古代史をとらえようとした意欲的試みである。
日本の歴史をどう見るか
第1部 倭国は中国世界の一部だった(邪馬台国は中国の一部だった
邪馬台国の位置
親魏倭王・卑弥呼と西域
倭人とシルク・ロード
日本建国前のアジア情勢
中国側から見た遣唐使
「魏志東夷伝」の世界)
第2部 日本は外圧のもとに成立した(日本誕生
神託が作った「大和朝廷」
新しい神話―騎馬民族説
日本人は単一民族か
日本語は人造語だ
歴史の見方について)
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