内堀弘
( うちぼり・ひろし )1954年生まれ。1980年に古書店「石神井書林」を開業。詩歌書を専門に、1920?30年代のモダニズム文献を扱う。著書に『石神井書林日録』(晶文社)。共著に『日本のシュールレアリスム』(世界思想社)他。94年から『図書新聞』に「古書肆の眼・耽奇日録」を連載している。
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1930年代、自分で活字を組み、印刷をし、好きな本を刊行していた小さな小さな出版社があった。著者の顔ぶれはモダニズム詩の中心的人物北園克衛、春山行夫、安西冬衛ら。いま、その出版社ボン書店の記録はない、送り出された瀟洒な書物がポツンと残されているだけ。身を削るようにして書物を送り出した「刊行者」鳥羽茂とは何者なのか?書物の舞台裏の物語をひもとく。
第1章 ボン書店の伝説
第2章 出立の諸相―一九三〇?三二
第3章 『マダム・ブランシュ』の時代
第4章 追跡鳥羽茂
第5章 転換の諸相
第6章 消えてゆく足跡
終章 一九三九年夏
資料
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