小川未明
( おがわ・みめい )作家・児童文学者。新潟に生まれ東京専門学校大学部(現・早稲田大学)に進学、坪内逍遙や島村抱月、小泉八雲の講義を受ける。1904年に処女作「漂浪児」を発表、作家となる。26年、東京日日新聞で童話作家宣言をし、以後、「日本のアンデルセン」と称される活躍をした。童話の代表作に「赤い蝋燭と人魚」「野薔薇」など。
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「赤い蝋燭と人魚」をはじめとする童話作家としての令名に隠れて、不当に埋没を余儀なくされた小川未明の怪奇幻想小説を集大成。百合に化身する子供や死をもたらす旅僧、廃屋に棲まう巫女…メーテルリンクや小泉八雲、心霊主義や象徴派芸術の影響を色濃く湛えつつ、仄暗い北国の風土に培われた妖美な幻想と幽玄な怪異の世界は、現代の読者を震撼させるに違いない。全集未収録作品も多数収録。
過ぎた春の記憶
百合の花
稚子ヶ淵
嵐の夜
越後の冬
迷い路
不思議な鳥
黄色い晩
櫛
抜髪
老婆
点
凍える女
蝋人形
赤い蝋燭と人魚
金の輪
白い門のある家
薔薇と巫女
幽霊船
暗い空
捕らわれ人
森の暗き夜
扉
悪魔
森の妖姫
僧
日没の幻影
北の冬
面影
夜の喜び
貸間を探したとき
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