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ちくま文庫

つげ義春コレクション 鬼面石/一刀両断

つげ義春の時代マンガ! 浪人、忍者、町人の哀歎を描く

つげ義春による時代劇マンガの傑作群を集大成。忍者、浪人など、理不尽な身分制に負けずに生きようとする人々の姿を描き出す。 【解説: 山崎哲 】

定価

1,045

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42549-2

Cコード

0179

整理番号

-14-9

2009/06/10

判型

文庫判

ページ数

448

解説

内容紹介

著者の代表作が手軽に読める「つげ義春コレクション」。本書は、著者が貸本マンガ誌に発表した時代マンガの傑作を収録する。下級武士や忍者が身分制に抗いながら生きる姿、庶民の哀歓を描く。時代劇ブームのさなかに量産された貸本マンガのなかから、著者自らが選んだ5作品。

目次

盲刃
鬼面石
落武者
忍びの城
一刀両断

著作者プロフィール

つげ義春

( つげ・よしはる )

つげ 義春(つげ・よしはる):1937年、東京葛飾生まれ。子供のころからいくつものアルバイトを経験し、小学校卒業とともにメッキ工場に勤める。その後職を変わりながら、職業としてマンガ家をめざし、1955年に単行本『白面夜叉』で本格デビュー。貸本マンガや子供向け雑誌で活躍。1965年から『ガロ』に作品を発表し、注目を集める。独特な作風で知られ、寡作ながら版を変えて作品集が刊行され続けている。映画化作品に「無能の人」「ゲンセンカン主人」「蒸発旅日記」などがある。著書に『つげ義春の温泉』『つげ義春コレクション』『つげ義春流れ雲旅』『貧困旅行記』『ねじ式 紅い花 漫画アクション版 つげ義春カラー作品集』など多数がある。

この本への感想

 つげ義春の個性は、ある種の文体と物の見方にあります。
 全9巻を読んでみて、個性というのは、多様な可能性をそのまま伸ばすことによってではなく、そのなかからごく少数を選び取って深化させていく過程で生まれるものだ、ということを知りました。
 記憶の再生の仕方が個性だ、といえるかもしれません。
 「大場電気鍍金工業所」(1973)が好きです。
  

さかな

さん
update: 2009/06/15

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