群ようこ
( むれ・ようこ )1954年、東京に生まれる。日本大学芸術学部卒業後、広告代理店などを経て、78年本の雑誌社に入社。その間に書いたエッセイが人気を呼び『午前零時の玄米パン』を刊行。84年退社、執筆に専念。著書に『トラちゃん』『無印良女』『本取り虫』『モモヨ、まだ九十歳』『ビーの話』『馬琴の嫁』『かもめ食堂』『世間のドクダミ』『パンとスープとネコ日和』『おやじネコは縞模様』などエッセイ、小説ともに多数。
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30歳で会社を辞めて、物書きになり、早20年。最近、腹の立つことが多い。若いときから律儀に払ってきた年金がいざとなったら当てにならない。なら自己資金を溜めるしかない。するとその虎の子を狙う「オレオレ詐欺」がいる。老後生活の命綱、「負け犬ちゃん」を探そうか。だいたい、政治家や役人は国民から金を徴収するまえに、自分たちの無駄遣いを洗い出すべきだ。怒りと諦観の辛辣エッセイ。
K点を越えた
チンして下さい
自分の尻は自分で…
おばば、おじじ登場
あっちでもこっちでもプチプチ
楽しいから本を読む
腹が立つ
イモを洗うサル
あんたの都合には合わせない
麻痺していく〔ほか〕
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