香山リカ
( かやま・りか )1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。専門は精神病理学。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。豊富な臨床経験を生かして、現代人の心の問題から社会批評まで幅広い分野で活躍している。著書に、『<いい子>じゃなきゃいけないの?』(プリマ―新書)、『悲しむのは、悪いことじゃない』(筑摩書房)、『劣化する日本人』(ベスト新書)、『ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか』(朝日新書)、『堕ちられない私 精神科医のノートから』(文春新書)等多数。
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いま45歳前後の女性たちは、いわゆる「男女雇用機会均等法」第一世代。男女の別なく仕事や昇進の機会が与えられ、その上結婚も出産もと突っ走ってきた。すべて手に入れたはずなのに、壁にぶち当たっているのはなぜ?そんな女性たちの悩みは、皇太子妃雅子さまの苦しみと共通しているのではないか、という視点から書かれた問題提起の一冊。雅子さまの環境や周りの状況を分析し、一般女性たちも含めて「泣かないための7つの心得」をアドバイスする。その後の状況を解説した、文庫版長いあとがきを附す。
序章 すべてはあの日から始まった―記者会見での突然の涙
第1章 仕事と恋愛―古くて新しい対立(結婚は結婚、キャリアはキャリア
「結婚より仕事」はまちがいか ほか)
第2章 結婚―取り組むべき三つの問題(夫問題―ほしいのは理解者か大黒柱か
実家問題―いつまで親は“味方”なのか ほか)
第3章 子ども―自由にならない存在(出産問題―産まないにしても産めないにしても
育児問題―育児にテストも資格もない)
終章 泣かないための七つの心得(二倍働き、優雅ではいられない
親の問題を引きずりすぎない ほか)
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