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定価

814

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42647-5

Cコード

0195

整理番号

-25-3

2009/12/09

判型

文庫判

ページ数

272

解説

内容紹介

四季折々の移ろいのなかで、互いに面識のないふたりの小説家が、文学への深い愛情をこめて、濃密に織りなした往復書簡集。幼少時代の読書体験から古今東西の名作へと、縦横無尽に話題は広がり、繊細な感受性とユーモアを交えた文章で、文学の可能性を語りあう。本を読むことの幸福感に満たされた一冊。

目次

最後の手紙
なぜ恋愛小説が困難に?
言葉、そして文学への恋
幼少の頃の読書の祝祭
天下の剣豪小説『宮本武蔵』
読書の“小魔窟”の中で
『若草物語』と女の子の魂
物語が持つ魔術的一体性
ジェーン・エアの高らかな自由への意志
男女の顔が欠落した風土〔ほか〕

著作者プロフィール

辻邦生

( つじ・くにお )

(1925~1999)東京生まれ、東京大学卒。1963年『廻廊にて』を刊行し近代文学賞、68年『安土往還記』で芸術選奨新人賞、72年『背教者ユリアヌス』で毎日芸術賞、95年『西行花伝』で谷崎潤一郎賞を受賞。歴史小説を中心に独自の文学世界を構築した。

水村美苗

( みずむら・みなえ )

東京生まれ。12歳で渡米。イェール大学卒、仏文専攻。同大学院修了後、帰国。のち、プリンストン大学などで日本近代文学を教える。1990年『續明暗』を刊行し芸術選奨新人賞、95年に『私小説 from left to right』で野間文芸新人賞、2002年『本格小説』で読売文学賞、08年『日本語が亡びるとき――英語の世紀の中で』で小林秀雄賞、12年『母の遺産――新聞小説』で大佛次郎賞を受賞。その他の作品に『日本語で書くということ』『日本語で読むということ』、辻邦生氏との往復書簡『手紙、栞を添えて』がある。

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