西部邁
( にしべ・すすむ )1939年、北海道生まれ。71年、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。東京大学教授を経て評論家として活躍し、92年、正論大賞を受賞する。現在は言論誌「表現者」顧問。著書に『経済倫理学序説』(中央公論新社、吉野作造賞)、『生まじめな戯れ』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『サンチョ・キホーテの旅』(芸術選奨文部科学大臣賞)、『保守思想のための39章』(ちくま新書)、『知識人の裏切り』(対談、ちくま文庫)など多数ある。
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高度経済成長至上主義をまっしぐらに突き進んできた日本は、昭和の終わり、狂乱バブルの破綻とともに針路を見失い、平成に入っても長い低迷を続けている。専門主義の狭さと合理主義の浅さでは、人の営為である経済現象をそもそも捉えることはできない。なぜ多くの知識人は世論をミスリードしたまま、その誤りを認め修正しないのか。―今日を予言するかのような1992年の対談に、2009年の再検証を加えて刊行。オリジナル文庫。
欲望という名のメディア
映像が持つ理性の落とし穴
八〇パーセントの人のための真理
オッパイが作り出す視聴率
テレビ出演のジレンマ
退屈の中の弱い心に侵入する疫病
若者が言葉を喪失した八〇年代
恋愛が成立しないのは男だけの責任ではない
変革は女性の情緒的行動から始まる
日本に必ず飢餓が訪れるいくつかの理由〔ほか〕
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