冨原眞弓
( とみはら・まゆみ )1954年生まれ。聖心女子大学哲学科教授。フランス哲学専攻。89年にヤンソン作品に出会い、原著を読むためにスウェーデン語を習得。以後、ヤンソン作品の翻訳・研究を多数手掛ける。著書に『シモーヌ・ヴェイユ 力の寓話』『ムーミンを読む』『ムーミン谷のひみつ』『ムーミン谷のひみつの言葉』『トーヴェ・ヤンソンとガルムの世界』など。訳書にヤンソン作品多数のほか、「ムーミン・コミックス」がある。『根をもつこと』『自由と社会的抑圧』などシモーヌ・ヴェイユ著作の編訳書も多い。
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日本ではムーミンを知らない人は少ない。しかし、ムーミンにはじつに多彩な顔があることを、知らない人は多い。トーベ・ヤンソン自身が、様々なムーミンを描いてきた。児童文学、コミックスなどメディアも様々で、その時々の状況や環境が大きく影響している。本書では、おもにシニカルな顔とファンタジックな顔というふたつの姿をあぶり出し、その底知れぬ面白さに迫る。
1 ヨーロッパの「ムーミン」―新聞連載漫画から児童文学へ
2 日本の「ムーミン」―児童文学からアニメへ
3 ヤンソン一家のムーミン
4 コミックスのムーミン
5 ラルスのムーミン
6 冬のムーミン
7 ポストムーミンの世界
解説 孤独と自由の成熟度を測る
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