吉田一郎
( よしだ・いちろう )1963年11月3日、東京都赤羽生まれ、埼玉県大官育ち。法政大学社会学部卒、早稲田大学院修士(国際関係学専攻)。香港中文大学に留学し、「魔窟」と呼ばれた九龍城砦に居住。週刊『香港ポスト』記者、月刊『香港通信』編集長、日刊『香港ビジネスポスト』編集長を経て、日本に帰国後、2007年に「大宮の自治と独立」を掲げて、さいたま市議に当選。著書『九龍城探訪』(イーストプレス・監修)、『世界飛び地大全』(社会評論社)など多数。
loading...
こんな話題で一杯だったら、地理の授業がもっと楽しかったのに。ハローキティ金貨が使えるクック諸島ニウエ、100年以上も働かずに生活しているナウル人、海上の人工島を占拠して独立宣言してしまったシーランド公国、マニア向けの切手を乱発して財政を支えるピトケアンなどなど、ざっと52カ国。常識や先入観を脱ぎ捨てて眺めれば、世界は意外といい加減にできている。
第1章 小さくても立派にやってる極小国家ベストテン(バチカン市国―潜在的“国民”は一〇億人以上!?世界最小の大国家
モナコ公国―殿様商売と思いきや、意外に時代をつかんだ商売上手 ほか)
第2章 国の中で独立するもうひとつの国(アトス山(聖山修道院自治州)―東ローマ帝国の勅令が生きる女人禁制の山
コソボ共和国―民族の聖地への、強すぎる思いが生んだテロの応酬 ほか)
第3章 ワケあって勝手に独立宣言をした国々(沿ドニエストル共和国―レーニンの銅像がそびえる、今も「ソ連」な国
アブハジア共和国・南オセチア共和国―ソ連の亡霊に悩まされるカフカスの小国 ほか)
第4章 常識だけでは判断できない珍妙な国・地域(ピトケアン島―絶海の落人島は書類一つに五三〇〇km
スバールバル諸島―日本人でも自由に暮らせる不思議な外国 ほか)
第5章 かつてはあったこんな奇妙な国・地域(ビアフラ共和国―大国のエゴが生んだ二〇〇万人の犠牲者
東パキスタン―宗教だけで作られた、世界最遠飛び地国家の破綻 ほか)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。