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ちくま文庫

水辺にて

——on the water/off the water

物語の予感。

川のにおい、風のそよぎ、木々や生き物の息づかい。カヤックで水辺に漕ぎ出すと見えてくる世界を、物語の予感いっぱいに語るエッセイ。

定価

638

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42772-4

Cコード

0195

整理番号

-41-1

2010/10/06

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

水辺の遊びに、こんなにも心惹かれてしまうのは、これは絶対、アーサー・ランサムのせいだ―そう語り始められる本書は、カヤックで湖や川に漕ぎ出して感じた世界を、たゆたうように描いたエッセイ。土の匂いや風のそよぎ、虫たちの音。様々な生き物の気配が、発信され受信され、互いに影響しあって流れてゆく。その豊かで孤独な世界は、物語の根源を垣間見せる。

目次

風の境界
ウォーターランド―タフネスについて
発信、受信。この薮を抜けて
常若の国
アザラシの娘
川の匂い森の音
水辺の境界線
海からやってくるもの
「殺気」について
ゆっくりと〔ほか〕

著作者プロフィール

梨木香歩

( なしき・かほ )

1959年生まれ。小説作品に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売 梨木香歩作品集』『裏庭』『沼地のある森を抜けて』『家守綺譚』『冬虫夏草』『ピスタチオ』『海うそ』『f植物園の巣穴』『椿宿の辺りに』など。エッセイに『春になったら莓を摘みに』『水辺にて』『エストニア紀行』『鳥と雲と薬草袋』『やがて満ちてくる光の』など。他に『岸辺のヤービ』『ヤービの深い秋』がある。

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