石川栄作
( いしかわ・えいさく )1951年、高知県生まれ。福岡大学人文学部独語学科卒、九州大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、徳島大学総合科学部長・教授、文学博士。専攻、ドイツ中世文学。著書に、『ニーベルンゲンの歌─構成と内容』(郁文堂)『「ニーベルンゲンの歌」を読む』『ジークフリート伝説』(講談社学術文庫)。
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亡き夫ジークフリートの復讐を誓ったクリームヒルトは、フン族のエッツェル王と再婚し、彼の力を利用して、自らの目的を果たさんと企てる。彼女にまんまとおびき寄せられる、兄ブルグント王グンターと、仇敵ハーゲン。そして多くの勇者たちを巻き込んだ壮絶な戦いの火蓋がついに切られた。古代ゲルマンの英雄精神を余すところなく発揮したドイツ古典文学の最高傑作を新訳でお届けする。
エッツェル王がヴォルムスのクリームヒルトのもとに使者を送ったこと
クリームヒルトがヴォルムスを発ち、フン国へ向かったこと
クリームヒルトとエッツェル王がウィーンで結婚式を挙げたこと
エッツェル王とクリームヒルトがヴォルムスへ使者を送ったこと
使者がライン(ヴォルムス)で役目を果たして、帰って行ったこと
グンター王らがフン国へ旅立ったこと
彼らがエルゼおよびゲルフラートと戦い、勝利を収めたこと
辺境伯がその一族を出迎えて、もてなしたこと
ニーベルンゲン族がエッツェル王の城に到着し、出迎えられたこと
ハーゲンとフォルカーがクリームヒルトの前で立ち上がらなかったこと〔ほか〕
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