西部邁
( にしべ・すすむ )1939年、北海道生まれ。71年、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。東京大学教授を経て評論家として活躍し、92年、正論大賞を受賞する。現在は言論誌「表現者」顧問。著書に『経済倫理学序説』(中央公論新社、吉野作造賞)、『生まじめな戯れ』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『サンチョ・キホーテの旅』(芸術選奨文部科学大臣賞)、『保守思想のための39章』(ちくま新書)、『知識人の裏切り』(対談、ちくま文庫)など多数ある。
loading...
BC級戦犯として処刑された朝鮮人の父と、家族のため苦界に身を沈めた母との間に生まれた彼は、最も感動に値する男だった。ところが、著者との交友が45年余りに及んだとき、彼は著者に厖大な手記を遺して自裁する。敗戦期からバブル崩壊以後に至る時代の激変の中で、変わることのなかった「友情」の歴史とその終焉を、痛切な哀歓を交えて描き切った自伝的長編評論。
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。