ドン・デリーロ
( でりーろ,どん )1936年ニューヨーク、ブロンクス生まれ。71年『アメリカーナ』でデビュー。85年『ホワイト・ノイズ』で全米図書賞。88年『リブラ 時の秤』がベストセラーになり、現代アメリカ文学を代表する作家となった。97年『アンダーワールド』が全米図書賞の最終候補に。以後毎年のようにノーベル文学賞候補としてその名が挙がる。その他の著書に『コズモポリス』『墜ちてゆく男』などがある。
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映画監督の夫を自殺で失ったローレン。精神のバランスを崩す彼女の前に、謎の男が現れる。まともに口を利くことができず、時間の経過も認識できないらしい男は、やがて自殺した夫の声で話し始め、知りえないはずの夫婦の会話を再現し始める。彼に引きずられるようにローレンの「現実」も変化をはじめて…。一人の女性の変わりゆく姿を透明感のある美しい文体で描いた、アメリカ文学の巨人デリーロの精緻な物語。
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